趣味日記

ゆる~く、ね

オズの魔法使い

 

もう!オープニングから最高!一瞬で世界に引き込まれる。

 そして、心に魔法をかけてくれる素敵な作品。

 魔法を見つける前の子供にも、魔法を失ってしまった大人にも、大切な人に見てほしい。

 

オズの魔法使いは保育園の発表会でカカシを演じてから無条件に好きな気持ちがあったけれど、大人になって初めてちゃんと見たら、とても素敵すぎるミュージカル映画だった。

(女の子たちはみんなほとんどがドロシーをやりたがって、10数人のドロシーがいたけど、私は男の子たちと6人くらいでカカシを演じたのよね。なんでカカシを選んだのか自分でも覚えてない。) 

 

ドロシーが竜巻にさらわれて冒険を始めてからカラーになるのだけれど、それまでの20分近く、ずっとセピア調のまま画面が続くのは結構チャレンジャーだなと思った。

今見ても竜巻のシーン結構怖いな。。。

 

ドロシーが良い魔女か悪い魔女か聞かれて、『私は魔女じゃないわ、カンザスから来たドロシーよ。』って答えるシーン、とっても好き。

 

カカシさんが、能がない奴はおしゃべりなんだよって言って『能があればきっとこんなに素敵なことができる』って『きっとこの胸の痛みも悩みもなくなる』って夢を歌うシーンでなぜかわからないけど涙が出てきた。この時すでにカカシさんはよく考えているし、リンゴの木をわざと怒らせてリンゴを投げさせてリンゴを得るところなんて頭がいい。

 

木こりさんが『心が入ってないんだ』『心が空っぽでむなしいんだ』『きっと心があればいろいろなことにときめいて幸せだろう』と歌うシーンでも泣いた。心がない人は虚しさも感じないと思うんだけど。それに心が欲しいと本気で思ったりもしない。

 

ライオンさんが『臆病で勇気がない』『本当につらくて勇気が欲しい』って泣いているところも、、、それを変えたくて暗い森を通るドロシーたちに襲い掛かろうと、自分を変えようと行動して、自分の悩みを打ち明けている時点で勇気ある。

 

そして、オズの国の大魔王。

オズの国を守らなきゃいけないから、噓をついてでも、頼ってきた者たちを利用してでも目的を達成しようとするところは今の社会にも通ずるところがあって、考えさせられたな。

 

カカシさん、木こりさん、ライオンさんがドロシーを助けようと魔女の城に乗り込むシーンで、ドロシーを助けようとする友達を想う気持ち、そして実際に助けるためにどうすればいいか考える頭脳、そしてそれを実行する勇気、もうすでにみんな持ってる。持ってるんだよね。(号泣)

 

そしてドロシーも、等身大の自分で精いっぱい生きてる。

純粋な気持ちで起こした行動は、悪いものをやっつける力があるんだ…!(子の語彙)

 

魔法のない私たちの世界でも、西の魔女のように人の弱さに付け込んで呪いのように嫌なことを言ってきたりする人のせいで、自分にはあれがないこれがないと思い込んでしまったり、自分で決めつけちゃうことってよくある。

でも、何かのきっかけで、一つ自信になるものを見つけて、心のスイッチが切り替わって無敵になれちゃう。

『それさえあれば』と思うものが自分にあると気づけば、思えれば、人はなんだってできるんだって思える。

 

 

原作は1900年に出版され、1902年にミュージカル化、その後1939年にミュージカル映画として今回見た作品が作られたそう。100年以上経った今でも心に魔法を与えてくれる本当に素敵な作品。

見てよかった。やっぱり人生に必要な作品の一つだった。

 

 

『心から求めるものを探すなら…それはきっと うちの近くにあるんだわ うちになければ どこを探してもないのよ そうでしょう?』

『そうよ』

『簡単じゃないか!僕が考えてあげたのに』

『感じてあげたのに』

『自分で分からなくてはね』

 

 

作品:オズの魔法使い(The Wizard of Oz) 1939年 ジュディ・ガーランド主演